人工呼吸器グラフィック波形の見方|圧・流量・換気量をどう読む?呼吸療法認定士対策

こんにちは。学び舎編集部です。
人工呼吸器のグラフィック波形は、形を一つずつ丸暗記するよりも、**「何の波形か」「吸気と呼気のどちらか」「設定した値と患者側で変化する値は何か」**の順に見ると整理しやすくなります。
まず押さえたいのは、圧・流量・換気量の3つの時間波形を、同じ1呼吸として見ることです。そこからVCVとPCVの基本的な違い、呼気流量が基線に戻らないときのair trapping、患者努力と人工呼吸器が合っていないときの非同調へ進むと、波形の意味がつながってきます。
人工呼吸器グラフィックは、設定値を覚えるだけでなく、人工呼吸中に起きていることを読み取るための基礎として整理しておきたいテーマです。
ここでは主に、成人の挿管下人工呼吸で用いる従来型VCV・PCVを扱います。NPPVのリーク補正や、APRVなど意図的に呼気を短くするモードには、そのまま当てはめられない説明があります。
この記事では、人工呼吸器の波形が苦手な看護師・PT・OTや、知識を試験向けに整理し直したい臨床工学技士に向けて、圧・流量・換気量の基本から、auto-PEEP、flow starvation、ineffective trigger、double triggeringまでを順番に解説します。
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人工呼吸器グラフィックは何から見ればよい?
最初に見るべきなのは、圧・流量・換気量の3つの「時間波形(scalar)」です。
人工呼吸器では、圧(pressure)、流量(flow)、換気量(volume)を時間に対して表示するのが基本です。波形を見たら、いきなり異常を探すのではなく、まず「今見ている縦軸は何か」を確認します。単位は圧がcmH2O、流量がL/minまたはL/s、換気量がmLなどで、横軸は時間(秒)です。圧波形の呼気終末の基準はPEEP、流量波形の基準は0 flowであり、同じ「基線」でも意味が異なります。
| 時間波形 | 主に見ているもの | 最初に確認したいこと |
|---|---|---|
| 圧-時間波形 | 気道内圧の変化 | PEEP、吸気圧、患者努力による変形 |
| 流量-時間波形 | 吸気・呼気のガスの流れ | 吸気流量の形、呼気流量が基線へ戻るか |
| 換気量-時間波形 | 1呼吸で出入りする換気量 | 吸気で増え、呼気で基線方向へ戻るか |

圧-時間波形では何を見る?
圧-時間波形では、気道内圧が1呼吸の中でどのように変化しているかを見ます。
人工呼吸中の気道内圧は、設定した圧だけで決まるわけではありません。換気モード、流量、気道抵抗、呼吸器系コンプライアンス、患者の呼吸努力などの影響を受けます。
特にVCVでは、設定した一回換気量を送り込むために必要な気道内圧が患者の呼吸メカニクスによって変わります。そのため、同じ一回換気量・流量で換気していても、気道抵抗やコンプライアンスが変化すれば圧波形も変化します。
流量-時間波形では何を見る?
流量-時間波形では、ガスがどの方向へ、どの程度の速さで流れているかを見ます。
一般的な表示では、吸気流量は基線より上、呼気流量は基線より下に描かれます。特に重要なのが呼気側です。
次の吸気が始まるまでに呼気流量が基線へ戻っているかは、呼出が続いているかを知る手がかりです。ただし、0へ戻ったという所見だけで、すべての肺領域のガス貯留を否定できるわけではありません。後述する測定の限界も合わせて理解します。
換気量-時間波形では何を見る?
換気量-時間波形では、吸気によって換気量が増え、呼気によって減っていく様子を見ます。換気量は流量を時間で積分したもので、吸気流量の曲線と0 flowの間の面積が吸気量に相当します。たとえば一定流量30 L/min(0.5 L/s)で0.8秒間送気すると、送気量は0.4 L=400 mLです。吸気ポーズ中は流量が0なので、換気量は増えません。
この波形は通常、呼吸ごとの換気量の変化を示し、肺内に残る機能的残気量を含めた肺の絶対容積を表示するものではありません。基線へ戻ることは「肺内の空気がなくなった」という意味ではありません。(参考:1)
吸気量と呼気量の差が大きい場合には、リークなどを疑う手がかりになります。ただし、波形だけで原因を断定するのではなく、人工呼吸器に表示される吸気・呼気一回換気量、回路、カフ、患者の状態などと合わせて判断する必要があります。測定位置、回路内ガスの圧縮に対する補正、リーク補正、波形の基線をリセットする仕様にも注意します。とくにNPPVでは、表示値と実際の患者換気量の関係を機種の取扱説明書で確認します。
VCVとPCVでは波形がどう違う?
ここでは、患者の呼吸努力や大きなリークがなく、圧上限などによる送気の制限がない条件で、従来型のVCVとPCVを比較します。基本は、VCVでは設定した一回換気量に向けて流量・送気量が制御され、PCVでは吸気中の気道内圧が制御されるという違いから考えます。
VCVの基本波形はどう考える?
VCVでは、設定した一回換気量を送ることが基本です。
古典的な定常流(constant flow)のVCVでは、吸気流量は四角形に近い一定流量となり、換気量は吸気中にほぼ直線的に増加します。一方、気道内圧は患者の気道抵抗や呼吸器系コンプライアンスによって変化します。
つまり、VCVの模式図では、
- 換気量:設定した量が送られる
- 流量:定常流なら一定
- 圧:患者の呼吸メカニクスによって変化する
と整理すると理解しやすくなります。
これは設定量が常に肺へ届くという保証ではありません。圧上限に達したときの送気制限や中断、リークなどで実際の換気量が不足することがあるため、呼気一回換気量とアラームも確認します。
ただし、現在の人工呼吸器ではVCVでも漸減流などの流量パターンを選択できる機種・モードがあります。「四角い流量波形だから必ずVCV」と波形だけで断定しないことが大切です。
PCVの基本波形はどう考える?
PCVでは、設定した吸気圧を一定時間維持することが基本です。
圧-時間波形は設定圧へ立ち上がり、その圧を維持する形になります。流量は吸気初期に大きく、その後減少する漸減流になりやすいのが特徴です。
PCVでは圧が制御される一方、一回換気量は一定ではありません。気道抵抗や呼吸器系コンプライアンスに加え、吸気時間、患者の吸気努力、PEEPやauto-PEEPの影響によっても得られる換気量が変わります。
「設定吸気圧」がPEEPからの上乗せ圧か、大気圧を基準にした気道内圧かは機種・表示項目によって異なります。 たとえばPEEPが5 cmH2O、上乗せ圧が10 cmH2Oなら、目標とする吸気中の気道内圧は15 cmH2Oです。設定画面の「10」がどちらを指すかを確認します。(参考:1、2)
| 項目 | VCV(定常流の基本形) | PCV |
|---|---|---|
| 主に制御するもの | 一回換気量 | 吸気圧 |
| 吸気流量 | 一定流量が基本形 | 漸減流 |
| 気道内圧 | 呼吸メカニクスなどで変化 | 設定圧を維持 |
| 一回換気量 | 設定値を目標に送気 | 呼吸メカニクス・吸気時間・努力などで変化 |
PCVというモード名だけで肺保護が保証されるわけではありません。実測の一回換気量、適切に測定したPplat、PEEP・auto-PEEPや患者努力を合わせて評価します。(参考:3)
PCVとPSVは吸気の終わり方も確認する
PSV(圧サポート換気)も、圧を保ちながら流量が減少する波形を示すため、形だけではPCVと区別しにくいことがあります。基本的にPCVは設定吸気時間で終了し、PSVは患者の努力で開始して、吸気流量がピークの一定割合まで下がると終了します。これをflow cycling(サイクルオフ)と呼びます。
同じ流量経過なら、この割合を大きくすると吸気は早く終わり、小さくすると遅く終わります。ただし最大吸気時間などの制限もあるため、実際の終了条件は機種・設定を確認します。吸気開始の「トリガー」と、吸気終了の「サイクル」は分けて考えます。(参考:4)
auto-PEEPは波形のどこを見ればよい?
auto-PEEPを疑うときは、まず流量-時間波形の呼気側を確認します。
auto-PEEPは、呼出しきれないガスの貯留などにより、呼気終末の肺胞内圧が外から加えたPEEPより高くなっているときの、その上乗せ分の圧です。呼気が十分に終わる前に次の吸気が始まると、air trapping(ガスの貯留)が起こり、動的過膨張につながります。正常でも肺内にはガスが残るため、単に「空気が残っている」こととの区別が必要です。波形では、呼気流量が基線(0 flow)へ戻る前に次の吸気が始まることが重要な手がかりです。
これは閉塞性換気障害、呼吸数が多い、呼気時間が短い、分時換気量が多いなど、呼気に必要な時間が足りない状況で起こりやすくなります。
ただし、通常の流量波形で「呼気流量が0へ戻っていない」ことはauto-PEEPを疑うサインであり、その形からauto-PEEPの圧の値を直接読み取ることはできません。受動換気下で、リークや患者の吸気・呼気努力がない状態で呼気終末閉塞(expiratory hold)を行い、流量が0となって圧が平衡化したときのtotal PEEP(総PEEP)を測定します。
auto-PEEP = total PEEP − 外因性PEEPです。たとえばtotal PEEPが12 cmH2O、外因性PEEPが5 cmH2Oならauto-PEEPは7 cmH2Oです。通常の気道内圧波形が設定PEEPまで下がっていても、肺胞内のauto-PEEPを否定できません。測定機能や自動推定値の意味は機種によって異なります。(参考:5)
気道閉鎖で肺の一部が気道開口部と交通しない場合には、気道開口部の流量・圧だけではその領域の状態を十分に捉えられません。したがって、波形だけでの除外や閉塞法の値の過信は避けます。(参考:6)
auto-PEEPは吸気トリガーの負荷を増やし、無効な吸気努力や循環抑制につながるため、呼気時間・気道抵抗などの原因評価が必要です。(参考:3)
患者と人工呼吸器が合っていない波形はどう見る?
患者-人工呼吸器非同調は、圧・流量・換気量の1本だけで決めつけず、複数の波形を同時に見ることが重要です。
flow starvationはどんな波形になる?
flow starvationは、患者が求める吸気流量に人工呼吸器からの流量が追いついていない状態です。
定常流のVCVでは、患者の吸気需要に対して供給流量が不足すると、圧-時間波形の吸気部分が、本来の受動的な圧上昇から下向きにへこむことがあります。患者が吸気努力で胸腔内圧を下げるため、同じ流量を送るのに人工呼吸器が発生させる気道内圧が低くなるからです。気道内圧が必ず0 cmH2O未満になるわけではありません。
この所見はflow starvationを疑う手がかりになりますが、波形の形だけで原因を断定せず、患者の呼吸努力、設定流量、換気モード、他の波形と合わせて評価します。flow starvationは定常流VCVで典型的に捉えやすい一方、PCVやPSVでも補助圧やrise timeなどが患者の吸気需要に合わなければ起こり得ます。
ineffective triggerはどんな波形になる?
ineffective trigger(無効な吸気努力)では、患者が吸気努力をしているのに人工呼吸器の送気が開始されません。
典型例では、呼気中に気道内圧が小さく下がり、負の呼気流量が一時的に0の方向へ持ち上がるのに、その後に送気が続きません。無効努力は吸気中にも起こり得ます。心拍動や回路内の水などでも小さな変動が出るため、胸腹部の動きと合わせて確認します。
原因としては、検知しにくいトリガー設定、auto-PEEP、患者の吸気努力低下、過剰な補助など複数の要因が考えられます。
逆に、患者の吸気努力がないのに、リークや心拍動などを拾って送気されるのがauto-triggeringです。単にトリガーを鋭敏にすれば解決するとは限りません。また、送気前の圧低下が見えないという所見だけでauto-triggeringとは断定できません。(参考:7、8)
double triggeringはどんな波形になる?
double triggeringでは、短い呼気を挟んで2回の送気が続きます。典型的には、1回の持続した患者の吸気努力に対して2回の送気が起こります。
患者の吸気努力が人工呼吸器の吸気時間より長く続くなど、患者の神経性吸気時間と人工呼吸器の吸気終了が合っていない場合に起こります。2回の送気の間に十分な呼気が入らないと、breath stackingによって大きな換気量が入ることがあります。
連続送気には、人工呼吸器の送気に続いて患者の吸気努力が誘発されるreverse triggeringが関与する場合もあります。最初の送気と患者努力のどちらが先かを確認し、判別が難しければ食道内圧や横隔膜電気活動なども用いて評価します。連続送気の見た目だけで原因を一つに決めず、換気量の増大にも注意します。(参考:9、10)
| 波形所見 | まず考えること |
|---|---|
| 呼気流量が0へ戻る前に次の吸気 | air trapping / auto-PEEP |
| VCVの吸気圧波形が内側へへこむ | flow starvationの可能性 |
| 呼気中に小さな努力波形があるが送気されない | ineffective triggerの可能性 |
| 短い呼気を挟み2回の送気が続く | double triggering/breath stackingを疑い、reverse triggeringの関与も確認 |

PpeakとPplatはどう読み分ける?
Ppeak(最高気道内圧)とPplat(プラトー圧)は、気道抵抗と呼吸器系コンプライアンスを分けて考えるための重要な手がかりになります。
定常流のVCVで、受動的に換気されている呼吸に吸気ホールドを行うと、送気停止によって流れに伴う圧成分がなくなり、気道内圧が低下します。その後の再分配や応力緩和を経て、流量が0で、患者の吸気・呼気努力や大きなリークがなく、圧が安定した部分をPplatとして読みます。「流量が0になった瞬間の圧」が必ずPplatとは限りません。
この条件でPplatは気道と交通する肺胞の圧の近似値になります。肺だけでなく胸壁の硬さも反映するため、肺を広げる圧である経肺圧とは区別します。(参考:6)
基本的には、
- Ppeak − Pplat:主に抵抗性の圧成分
- Pplat − total PEEP:一回換気量を入れるための弾性圧成分
として整理できます。ここで用いるPEEPは、auto-PEEPを含むtotal PEEPです。
同じ受動換気の条件で、静的呼吸器系コンプライアンスは Cst = 一回換気量 ÷(Pplat − total PEEP) と計算します。定常流VCVでの抵抗の簡便な推定は R =(Ppeak − Pplat)÷ 吸気流量 です。流量をL/sで代入すればRの単位はcmH2O・s/Lとなります。
たとえば一回換気量400 mL、Ppeak 30 cmH2O、Pplat 20 cmH2O、total PEEP 10 cmH2O、吸気流量60 L/min(1 L/s)なら、駆動圧は10 cmH2O、Cstは40 mL/cmH2O、Rは10 cmH2O・s/Lです。これは計算例であり、設定の推奨値ではありません。
Rの簡便式には気管チューブなどの抵抗や、肺組織の応力緩和・不均一性の影響も含まれます。測定位置と条件をそろえて評価します。また、気道閉鎖がある場合には駆動圧・Cstの解釈にも追加の評価が必要です。(参考:1、6)
Ppeakだけ上がったら何を考える?
同じ一回換気量・吸気流量などの条件でPpeakが上昇し、Pplatの上昇が目立たない場合は、気道抵抗の増加を考えます。
たとえば、気管支攣縮、気道分泌物、気管チューブや回路の狭窄などが候補になります。
PpeakとPplatの両方が上がったら何を考える?
同じ一回換気量・吸気流量・total PEEPで、受動換気と測定条件もそろっているのにPpeakとPplatがともに上昇した場合は、呼吸器系コンプライアンス低下を考える手がかりになります。肺の変化だけでなく、胸壁や腹圧の変化も考慮します。
設定PEEPが同じでもauto-PEEPが増えれば、Pplatは上昇し得ます。 そのためPplatの絶対値だけでなく、Pplat − total PEEPと一回換気量の関係を確認します。
なお、PCVの吸気圧波形が平らでも、流量が残っていればその圧をそのままPplatとは呼べません。補助換気でも閉塞中に呼吸筋が弛緩すればPplatを評価できる場合がありますが、先ほどの受動換気の読み方を無条件に当てはめることはできません。波形と数値だけで病態を断定せず、測定条件と患者の状態を合わせて判断することが必要です。(参考:6、11)
圧-量ループや流量-量ループも覚えるべき?
まずは3つの時間波形を優先し、その後にループへ進むのがおすすめです。
人工呼吸器グラフィックには、時間波形だけでなく、圧と換気量を組み合わせたpressure-volume loop、流量と換気量を組み合わせたflow-volume loopもあります。
ループは、コンプライアンスの変化、過膨張、気道閉塞、リークなどを視覚的に考えるのに役立ちます。ただし、軸の配置や表示方法は人工呼吸器によって異なります。
横軸が圧・縦軸が換気量の圧-量ループでは、同じ圧の増加に対して換気量が増えにくくなる所見が、伸びにくさや過膨張を疑う手がかりになります。しかし、通常の換気中に表示する動的ループには流量・抵抗・患者努力も影響するため、その傾きだけで静的コンプライアンスを確定できません。流量-量ループの呼気側の変形やループの閉じない所見も、時間波形、リーク、測定条件と合わせて評価します。(参考:1)
呼吸療法認定士対策として人工呼吸器グラフィックが苦手なら、まずは次の順番で整理してください。
- 圧・流量・換気量の時間波形
- VCVとPCVで何が制御されるか
- 呼気流量が0へ戻るか
- 患者努力による波形の変形
- PpeakとPplat
- pressure-volume loop / flow-volume loop
人工呼吸器の波形問題はどう勉強すればよい?
波形は、文章だけを読むより正常波形と異常波形を並べて、自分で理由を説明する練習が向いています。
おすすめは、「波形名 → 所見 → 原因候補」の3段階で覚える方法です。
たとえばauto-PEEPなら、
- 流量-時間波形を見る
- 呼気流量が0へ戻る前に次の吸気が始まっている
- 呼気が完了していない
- air trappingを疑う
- 呼気時間や気道抵抗など、原因を考える
という順番です。
flow starvationなら、
- 換気モードと吸気流量を確認する
- 圧-時間波形の吸気部分が内側へ変形している
- 患者の吸気努力と供給流量の不一致を疑う
という流れで考えます。
人工呼吸器だけでなく、血液ガスや酸素化など苦手分野を含めた勉強全体の組み立て方は、呼吸療法認定士は独学で合格できる?難易度・合格率・おすすめ対策でも整理しています。
まとめ:波形は「3本を同じ1呼吸として見る」と整理しやすい
- 人工呼吸器グラフィックは、まず圧・流量・換気量の3つの時間波形を確認する
- VCVとPCVは「何を制御しているか」から考え、波形の形だけでモードを断定しない
- auto-PEEPや非同調は、圧・流量・換気量を同時に見て、患者の状態と合わせて判断する
人工呼吸器グラフィックは、最初は波形の種類が多く見えます。しかし、1本ずつ暗記するのではなく、「圧・流量・換気量のどこが、なぜ変わったのか」を考えると整理しやすくなります。
まずは正常波形を理解し、そこからauto-PEEP、flow starvation、ineffective trigger、double triggeringのような代表的な変化を問題演習で確認していきましょう。
参考文献
- Dräger:Curves and Loops in Mechanical Ventilation(時間波形、換気量、動的ループの限界)
- Hamilton Medical:Ventilation modes comparison(圧制御・設定圧の表記)
- AARC Clinical Practice Guideline: Patient-Ventilator Assessment, 2024
- Hamilton Medical:How to set expiratory trigger sensitivity (ETS)
- Hamilton Medical:Measurement of AutoPEEP and total PEEP
- PRACTICAL Platform Trial:呼吸メカニクス測定手順書 v1.1, 2023(Pplat、total PEEP、気道閉鎖)
- Hamilton Medical:How to improve patient-ventilator synchrony
- Molenaar et al.:SYNAPsE Delphi study, 2026(非同調の分類と波形評価の限界)
- Akoumianaki et al.:Mechanical ventilation-induced reverse-triggered breaths, 2013
- Sottile et al.:Flow-limited and Reverse-triggered Ventilator Dyssynchrony, 2024
- Herrera et al.:The Accuracy of Plateau and Driving Pressures…, 2026(小児モデル・小児ARDSデータ。成人の一律のホールド時間の根拠とはしない)